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深夜のコンビニバイト中に入店してきた非行少女に餌付けをしたら、俺のシフトを狙ってイートインスペースに入り浸るようになってしまった。

著者:ななよ廻る イラスト:フィーリス

空腹少女にお弁当を買い与えたお礼は、胸を触らることで……。

大学2年に上がって半ばが過ぎた。

暇を持て余しながら深夜のコンビニバイトに勤しんでいると、制服を着た1人の少女が入店してくる。

そのままなにも買わず、イートインスペースにまっしぐら。

最初は見て見ぬふりをしていたが、テーブルに突っ伏したままピクリとも動かない。

心配になって声をかけると、返事の代わりにお腹の音が鳴り響く。

羞恥心に身悶える制服少女に、しょうがないと弁当を買い与えた。

最初は突っぱねられたけれど、結局空腹に負けたのかぐしゃぐしゃに泣きながらお弁当を食べ始める。

 

野良犬に餌を与えたような無責任な、一時の優しさ。

それだけのはずだったのに、バイトを上がると待ち伏せしていた制服少女にいきなり腕を掴まれ、ささやかな少女の胸を手に押しつけられた。

まるで昨日の弁当はこれでチャラとでもいうように。

 

でも、これで豆腐素材の糸よりも脆い制服少女との関係は終わり。

……そう思っていたのに、

「私がどこにいようと勝手ですよね?」

なぜか俺のシフトの時ばかりイートインスペースに入り浸るようになってしまい、深夜だというのに俺の未来に影が差すのだった。
 

【電子書籍限定SS】『元非行少女と年の瀬のゲームセンターデート』を収録!

※この作品は小説投稿サイト『カクヨム』にて掲載している小説を加筆修正したものになります。

発売日:2025年1月5日

定価:本体454円+税

出版:個人

​レーベル:ななよ廻る文庫

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